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電影物語 - 仮想現実世界の貴女

電影物語 ま行

3DCGで描かれた女性像に叙情詩を添えています。

My girl

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My girl

君を暗くしたのは私だった
仕事を言訳に 独りにさせたのは私だった
独りの辛さを分かってあげられなくてごめんね

君を明るく変えたのは彼だった
定年が近づき 家にいる時間が教えてくれた
いつの間にか少女から大人になってたんだね

定年を迎えた私に付き合ってくれて ありがとう
ずっと私のことを憎んでいるのだと思っていた
許してくれて 本当にありがとう……

「冷たくて、気持ちいいよ」
木製ボートで遊ぶ娘の明るい声が響く

「おーい、落ちるなよ」
明日、嫁ぐ娘に声を返した

My funny valentine

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My funny valentine

どんなに辛いことがあった日も、君だけが側に居てくれた
いつも僕を楽しませてくれた、君は僕の道化者
どうして、君はずっと手を振っているのだろう?

 不似合いなカップルと、他人に言われた
 そんなこと分かっている
 窓辺に佇む姿は、まるで、ギリシャ彫刻のよう

どんなに売れない日があっても、君だけが分かってくれた
いつも僕を楽しませてくれた、君は僕の道化者
どうして、君はずっと手を振っているのだろう?

 人気が出ると壊れると、他人に言われた
 そんなこと信じられなかった
 君のおどけた姿に、あの時、気がつかなかった

どんなに恵まれた暮らしをしても、あの日の君はもう居ない
いつも僕だけを楽しませてくれた、君は僕だけの道化者
どうして、君はずっと手を振ったままなのだろう?

何もかも捨てよう
間に合わなくなる前に、あの頃に戻らなきゃ……

真冬の太陽

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真冬の太陽

凍てついた心をバターのように溶かしてくれた君は、まるで太陽だった。
都会での暮らしにケリをつけ、お袋に電話したら受話器の向こうで泣いていた。
親父の「早く帰って来い」がとても暖かく、嬉しかった。
何で気が付かなかったんだろう? 僕は独りぼっちじゃなかったのに……。

一時間遅れのバスが故郷へと僕を運ぶ。
いつの間に、雪が止んでいる。
故郷を離れたのもこんな天気だった。
バスを降りた僕は大きく深呼吸する。
何もかもがあの日のまま、何も変わらない。
真冬の太陽が、バスの待合所から顔を出した。

回顧(みかえり)の吊橋

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回顧(みかえり)の吊橋

昨夜のテレビの紅葉情報をもとに、僕たちはこの吊橋へとやってきた。
吊橋の上から見る紅葉が綺麗だと、彼女は感動を口にした。
高い所が少し苦手な僕は、彼女の顔しか見ることが出来ないでいる。
紅葉を満喫した彼女は僕の前を歩いた。
僕はその後をゆっくりと歩く。

「男の子でしょ、しっかりしなさい」
と振り返った彼女の腰も引けていた。

魅惑のワルツ

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魅惑のワルツ

普段は他人の振りして無視されるけど、
この午後の昼下がりだけは別。
誰もがくつろぎを感じる時間だけが、
わたしの至福の一時だった。

踊りましょう、何もかも忘れて。
 交わす言葉短くとも、心で感じられるから。
踊りましょう、何もかも忘れて。
 別れの予感、拭い去るように。
忘れ去るように……。

そうよあの女性が出会ったのが先だっただけで、
愛情の深さはそれとは別のこと。
あなたとこうしてワルツを踊る時間だけが、
わたしの至福の一時だった。

踊りましょう、何もかも忘れて。
 誰かが幸福になると、誰かが不幸になる。
踊りましょう、何もかも忘れて。
 この一瞬だけ、忘れて頂戴。
あの女性のことを……。

Moon river

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Moon river

無意味な笑いと洒落た会話の中 異様な喧騒に包まれていた
そんな中に自分が居るのが嫌だったから 僕は孤独を選んだ

男の子は自分たちの将来の夢を語り 女の子は恋の話に夢中だった
そんな中に自分が居るのが嫌だったから 私は孤独を選んだ

賑やかなパーティ会場と 静寂が支配するバルコニー
白と黒のコントラストの中間地点で僕たちは出会った

言葉はいらない ふたりの心が月の魔力で静かに混ざり合う
何故だろう? 街で見るよりも月が大きく見える

夜風がふたりの頬を優しく撫でた
もし 明日になっても魔法が解けなかったら、
ふたりで月の船に乗って 天の川を渡ろう

Melody fair

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Melody fair

草原に吹く風が自然の旋律を奏で 想い出が過ぎる……

何にも無い田舎町で育った僕たちの ここが出発点

壊れかけたトロッコに夢を乗せて 未来に向かって旅立った

あれから何年が経つだろう? 

忘れ形見と一緒に 僕はこの町に帰ってきた

この風だ あの時と同じ旋律が僕たちを迎えてくれる

あれが お母さんが育った家だよ……

そっと 湖の辺を指差した

おじいちゃんとおばあちゃんが君を見たら きっと驚くにちがいない

君は 彼女そっくりなのだから