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電影物語 - 仮想現実世界の貴女

電影物語 は行

3DCGで描かれた女性像に叙情詩を添えています。

白昼夢

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白昼夢

君は誰? 何でそんなに悲しい目をしているの?
手術で光を取り戻してから、毎晩のように同じ夢を見る。

交差点で名前を呼ばれた気がして足を止める。
目の前で交通事故があった。
それは夢の中の女性の声だった。
それからも何度も彼女に命を救われた。

一年前、僕たちは新婚旅行に出かける途中で事故に巻き込まれた。
何で思い出せなかったんだろう? 一番大切な女性なのに……。
今は一緒に逝けないけど、心の片隅に君を住まわせてあげる。
僕たちの新婚生活が始まった。

はじらい

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はじらい

二人で海に行く日。
君は少し照れながら、僕の前に姿を現した。

Batchelor girl

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Batchelor girl

僕と仕事、どっちが大事なの……?
雨音がショパンの別れの曲を奏でている。
今の彼女は、昔の僕自身……。

私にとって、これはチャンスなのよ。わかって……。
君の目は僕を通り越して、明日を見つめている。

君の傘が大粒の雨を僕の顔に弾いた。
頭の中で微かに、懐かしい笑い声が聞こえる。
昔の彼女は、今の僕自身……。

『私と仕事、どっちが大事なの……?』
昔、傷つけてしまった女性に復讐された……。

ハートのコンパクト

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ハートのコンパクト

中学生の頃、
おもちゃのコンパクトを好きだった女の子に買ってあげたことがある……。

親父が仕事で負けて、この街を出てから10年が経とうとしていた。
社会人となった僕は、思い出のある喫茶店を訪れた。
窓際の席に女性がひとり座っている。
綺麗になったね。
誰だか分からなかったよ……でも、イタズラ好きは変わってないね。
魔法のコンパクトが僕たちふたりを引き合わせてくれた。

春告鳥

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春告鳥

「夢を諦めないで」
あの日、君は僕に辛くあたり、涙目でそう言った。

僕の就職先が決まり、社宅での生活に入った。
彼女は捨てられていた子犬を小さな庭で飼い始めた。
愛する者を傷つける夢なら、そんなもの、要らないよ。
僕は自分の無謀な夢と引き換えに彼女との生活を選んだんだ。
庭に植えられた梅ノ木に春告げ鳥がとまる。
僕たちの遅い春を知らせに来てくれたみたいだ。
僕は何も後悔はしていないさ、
子犬と遊ぶ君の笑顔を毎日見ることが出来るのだからね。

「今度はあなたの番よ」
或る日、君が若草色のスケッチブックを買ってきた。

二人でお茶を

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二人でお茶を

昨日 あなたが好きだった紅茶が切れたのに気づきました
フレンチ 和食 そして中華……
あなたが好きな料理をたくさん食卓に並べました
だけど どこを探しても 食べてくれる人は居なかった

今日 あなたの好きだった紅茶を買いに市場に行きました
ピーマン セロリ そしてニンジン……
あなたが嫌いな野菜をたくさん買い込みました
だけど どこを探しても 想い出は売ってなかった

もっと もっと 温もりを感じていたかった
たくさん たくさん 想い出が欲しかった
もう一度 あなたに会うその日まで、
あなたの好きだった 紅茶をひとり楽しみます

Put a little in your heart

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Put a little in your heart

高かった毛皮のコートを売っちゃったんだ、わたし
もう、今夜でこの街ともお別れなの
最後に これをあなたに渡したかった
急行電車がホームに滑り込むと、
見知らぬひとたちが わたしの横を大勢すり抜けてゆく

ここでの思い出も何もかも捨てちゃったんだ、わたし
もう、こころも身体も疲れちゃったよ
最後に これをあなたに渡したかった
各駅電車がホームに滑り込むと、
会いたかったひとが わたしの前に笑顔で立ち止まる

わたしとあなたの周りだけが 静かだった
「ずっと待たせてゴメンね。何もかも終わったよ……」
あなたは そっと 封筒に手を忍ばせた
それは あなたの故郷行きの 二枚の片道切符

冬の日の幻想

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冬の日の幻想

こんなに寒いのに 君は素手で花を大事そうに抱えてくれた
こんなに寒いのに 君は黙って僕の話を聞いてくれた
こんなに寒いのに 君は歩調を合わせて歩いてくれた

たったそれだけのことが 嬉しくって 嬉しくって 嬉しくって
もっと早くこれなかったことが 悔しくって 悔しくって 悔しくって

ずっと愛情込めて僕を育ててくれた女性
そして 現在僕に愛情を注いでくれている女性が 目前で立ち止まる

言葉はいらないよ 暖かさがこんなに伝わってくるから

沈み行く太陽が 母が眠る白銀の世界をオレンジに染めた

冬物語

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冬物語

冬山登山で遭難した僕を助けてくれたのは孤独な彼女だった。
二人で数日間山小屋で過ごし、彼女の心の暖かさを僕は知った。
吹雪が止み、彼女が里までの道を案内してくれることになった。

「帰っても誰も待ってやしない……もし、君が僕のことを永遠に愛しつづけてくれるのなら、僕はここに残ってもいいよ……」

僕は心の言葉を彼女に伝えた。
さっきまで悲しそうな顔をしていた彼女は微笑を浮かべた。
そして僕たち二人は誰も知らない世界へと旅立った。

Ben

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Ben

スキなもの……ヒマワリの種、キャベツ、エビセン
頬袋にどれだけ入るのかしら?

二十時間近く眠りつづけ
疲れたココロを癒してくれる
そんな友だちが わたしにはいる

キミはわたしの大事な友だちなんだから、
イタズラばっかしてちゃダメだよ

僕の妹

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僕の妹

薄い日差しの中、着膨れした年頃の女の子が、地べたに平気で腰を降ろす。
着痩せした僕が、彼女の隣にそっと腰を降ろした。

妹は僕が結婚するまで誰とも結婚しないと言う。
僕は妹が結婚するまで誰とも結婚しないつもりでいる。
血の繋がりの無い、二人だけの兄妹。
ずっと二人だけで生きてきたんだ、ずっとこのままでもいいと思っていた。
この時、僕たちは春の訪れに気がつかないでいた。

僕の妹2

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僕の妹2

小さな頃は仲が良かったのだと、記憶している
いつの日か会話も無く互いに避けるようになったね
いったい何がきっかけで運命が動き出すのか分かったもんじゃない

一生懸命にボクの後を追ったこと、覚えているよ
いつの間にか背丈も歩幅も全部変っちゃったんだね
いったい何がきっかけで運命が動き出すのか分かったもんじゃない

いつも、おねだりをする時のポーズ
妹に好きなひとが出来たらしい ボクに会わせたいらしい……
無性に腹が立って 腹が立って 腹が立って
ボクがこんなに妹のことが好だなんてこと
たった今、やっと気がついたよ

ボタンとリボン

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ボタンとリボン

制服の金ボタンを外して、荒野に飛び出した一輪の花。
本気になってもいいの?
君はただ、口元だけで笑った。

制服の金ボタンを外して、何故こんな僕を選んだの?
君につり合う男になるぞ。
君はただ、口元だけで笑った。

広い荒野の向こうには、誰も知らない新天地。
きっと、ふたりだけの世界が見つかるさ。
孤独に比べれば、苦労なんて、たいしたことはないさ。

制服の金ボタンを外して、リボンを巻いた一輪の花。
ふたりで旅立とう。
君はそっと、僕に寄り添った。

White christmas

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White christmas

サンタクロースが居ないのを知ったのは いつの頃だろう?
それは 厳しい現実が身にしみた頃だったと思う
でも 今日だけは 本当に居るのだと信じたい

クリスマスに雪が降った記憶が無いのは 南国生まれだから?
だけど 一度でいいからホワイトクリスマスであって欲しい
今日だけは サンタクロースが本当に居るのだと信じたい

わたしの願いはただひとつ
それは ふたりで過ごすホワイト・クリスマス
願いは 通じた……