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電影物語 - 仮想現実世界の貴女

電影物語 な行

3DCGで描かれた女性像に叙情詩を添えています。

夏の日の恋

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夏の日の恋

真夏を運んできた君は まるでスコールみたい

僕の心の中を 急ぎ足で通り過ぎる

強い日差しの中を泳ぐ君は まるで人魚みたい

心の中を誰にも見せない君に 心を奪われた

振り向かせる、きっと僕が この暑い日差しの中で


眩しい眼差しに心奪われた僕は まるでカモメみたい

君を目で追うだけで 一定の距離をおいている

強い日差しの中で日焼けした君は まるで太陽みたい

ほとばしる汗が素肌を伝い 心を焦した

振り向かせる、きっと僕が この暑い日差しの中で


真夏を運んできた君は まるで人魚みたい

僕の心の中を 自由に泳いでいる

25℃

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25℃

狭い部屋だとすぐに暖まるね。
室温25度。外との温度差は30度近くある。
「寒いと思うと心も冷え切っちゃうわよ」
彼女は押入れの中から夏服を引っ張り出した。
僕はストーブの炎を見つめながら、そっとタバコに火をつける。
広い庭の家に住み、犬を飼うのが彼女の夢。
金持ちと一緒になれば夢がかなったのに……。
何故、貧しい絵描きの僕を選んだの? 
僕は才能が無い自分自身を恨んだ。
「どうしたの?」
彼女が僕の顔を心配そうに覗き込む。
「タバコの煙が目にしみただけさ」
僕は涙目で精一杯の笑顔をつくった。

虹の彼方に

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虹の彼方に

夢を目標にするつもりなんか無いよ
僕は薄曇の空に 力いっぱい小石を投げた
「ほら、僕が投げた石が雲に当たって虹が出たよ」
僕が真顔で言うと、君が笑った
雨上がりの濡れた芝生に 平気で座れる君が好きだ

僕は夢を目標にするつもりなんか無いよ
僕たちは群れをなし 虹を過ぎる鳥たちを見た
「ほら、あなただって虹の向こうに行けるのよ」
君が真顔で言うと、霧が晴れた
雨上がりの虹に向かって 君が好きだと大声で叫ぶ

日曜はダメよ

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日曜はダメよ

君は早起きしたのを自慢そうに
普段 読みもしない朝刊を広げている

僕は日曜日だからこそ寝てたいのに
突然 夢の世界から引きずり出された

昔一緒に見た映画が来るらしい
君は新聞に赤く丸を付けた

阪神と中日 どっちが優勝かしら?
広島ファンの君はどっちでもいいんだろ?

狭い我が家のリビングは綺麗に掃除されている
だけど朝食はどこにあるのだろう?

君は早起きしたのを自慢そうに
普段 見もしない報道番組を眺めている

私たちが式を挙げた教会が改築したんだって
突然 ベッドに戻ろうとした僕の腕を捕まえた

久しぶりの休みなのに これじゃ映画と逆だね?

New face

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New face

一週間前、隣に引っ越してきた彼女は
 とても可愛らしかった

そして三日目、隣に引っ越してきた彼女は
 ちょっと図々しいかな?

そして今日になり、隣に引っ越して彼女から
 いきなりグーで殴られた

長くも短くもない休みが終わり、学校が始まる
昨晩膨大な量の宿題と格闘した僕は、目が真っ赤

教壇に立った彼女、隣に引っ越してきた彼女は
 僕のクラスメートになった

この日から僕の、楽しくとも辛い学園生活が
 始まるかどうかは後の話

人魚

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人魚

アルバイトで知り合った君。
二人だけのアルバイトなのに、
いつも僕ひとりにプール掃除を押し付けて泳いでいるんだね。