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電影物語 - 仮想現実世界の貴女

電影物語 あ行

3DCGで描かれた女性像に叙情詩を添えています。

愛情物語

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愛情物語

君が眠っている間に思い出を燃やした
生涯変わらぬ愛を誓ったのは何のためだったのだろう?
彼女との思い出が煙とともに天に舞い上がる

君が目を覚ます頃に全て夢に返る
熱い珈琲の香りに包まれたのは毛布に包まった君だ
僕たちの人生がこれから始まろうとしている

無理して忘れなくてもいいよ……
死んだヒトには勝てないもん
僕と彼女の物語を知っている君がそっと呟く

何も気にしない素振りの君がとても愛しい
これから僕たちの新しい人生が始まる
さあ、新しい物語の1頁を綴り始めよう
珈琲の香りに包まれながら……

愛と青春の旅立ち

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愛と青春の旅立ち

あの角を曲がるまで 後ろを振り向かないで頂戴
それまでずっと あなたの背中を見ていたいから

ずっとあなたと同じ夢を 見続けることが出来ると信じていた
ずっとあなたの横を 一緒に歩いてゆけると信じていた

何が間違っていたの?
あなたの背中に訊いてみたかった

あの角を曲がる前に わたしもここを立ち去るわね
それまでずっと 涙を堪えているのが辛いから

ずっと永遠に続くことと 変わらぬものもあると信じていた
ずっとわたしの横を 一緒に歩いてくれると信じていた

何が間違っていたの?
わたしの胸に訊いてみたかった

あの角を曲がるまで 後ろを振り向かないで頂戴
それまでずっと あなたの背中を見ていたいから

明日に向かって撃て

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明日に向かって撃て

クラシックカーに乗って 旅に出よう
自然の中を 自然のまま 風を受けよう
自然のままのわたしを 誰かが待っている

クラシックカーに乗って 決めてみよう
ロバート・レッドフォードを気取ってみたい
スクリーンの中の彼が わたしの初恋だった

だけど、銃撃戦で死ぬのはちょっと……

雨降りは嫌い

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雨降りは嫌い

「今度の週末は雨だって……」
彼女の目から雨が降り出しそうだ。
休みが合わない僕たちの久々のチャンスだった。
「仕方がないよ、映画でも観に行こうよ」
彼女は買ったばかりの洋服をぼんやりと眺めて僕の声は届かない。

「明日はやっぱ雨だって……」
僕は天気予報の最終確認をした。
彼女はブツブツ言いながら古いシャツをハサミで切り刻む。
「太陽に文句を言っても、仕方が無いよ」
お気に入りの服を汚したくない君には僕の声は届かない。

週末、天気予報が外れた。久々の快晴だ。
僕は約束の時間に彼女を迎えに行く。
彼女の部屋の窓から、テルテルボウズが顔を出した。

ある愛の詩

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ある愛の詩

子供の頃からそうだった
本当に欲しいものを 諦めてしまうクセ
誰かの手に渡るのを 指をくわえて見ていた

大人になってもそうだった
本当に大切なものを 諦めてしまうクセ
これから旅立つ君の側で 道化を演じる僕

 もうそろそろ 時間だね……?
 君の柔らかい肩が少し震えている

それで本当に君が幸せになれるのなら
黙って見送ることが 愛のひとつの答えだと思う

 『何度、同じことを繰り返すんだ!』
 もうひとりの僕が 叫んだ

それで本当に君と僕が幸せになれるのなら
君を引き止めるのも 愛のひとつの答えなんだ

「お願いだから、行かないでくれ……」
やっとの思いで発した僕の声は、 
飛びついて来た彼女の柔らかい胸に 押し殺された

Aventure

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Aventure

春になり、僕は南へと旅立つ。
初めは遊びだった。だけど、時と共に本気になっていた。
一夜限りの女性との再会を夢見る渡り鳥。

無駄なことだと、笑いたければ笑えばいいさ。
僕は毎年、同じ日にこのホテルに予約を入れている。

Unchained melody

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Unchained melody

神様の戯れ

同じ病に蝕まれた男女が、この街で出会った
彼女は自分の不幸に悲観し、彼は自分の不幸を隠した

同じ病に蝕まれた男女は、自然に恋に落ちた
彼女が自分の病に倒れた日、彼はこの世から姿を消した

同じ病に蝕まれた男女は、運命のクサリに縛られる
彼女が回復して退院した日、彼の眠っている場所を聞いた

『また、会えたね.。ずっと僕が君を守ってあげる』

彼の想いが運命に勝った瞬間、
彼女を縛り付けていた、運命のクサリが静かに千切れ落ちた

いそしぎ

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いそしぎ

入り江を見下ろせる高台で 僕たちは再会した
風に乗った海鳥たちが 見物に訪れる
もうすぐ、ここも日が暮れるね?

潮風がだんだん穏やかに変わり 僕たちは沈黙した
風に乗った海鳥たちは 巣へと帰り始める
どうして、僕に話してくれないの?

君は最後まで 明るい場所に出ることは無かった
左の頬を短い髪で隠そうとしていた
もう、言葉はいらないよ……
「……自分の女房を殴る男は嫌いだ」
僕の拳が怒りに震えた時、風が止まった

愛しのクレメンタイン

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愛しのクレメンタイン

ギャンブルにのめり込まなければ
逃げる必要は無かった
男のプライドさえ邪魔しなければ
君を失うことは無かった

 君の名を呼ぶたびに 愛しさが溢れ出す
 馬鹿な男だと 笑っておくれ

生きるのがもっと上手だったら
逃げる必要は無かった
こんな所に連れてこなければ
君を失うことは無かった

 君の名を呼ぶたびに 後悔が溢れ出す
 この馬鹿な男を 忘れておくれ
 悪い夢を見たと 忘れておくれ

祈り

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祈り

神様が全能だなんて嘘だと思う。
神様が全能なら、何で人間を完璧に創らなかったのだろう?
人間が完璧なら、誰も苦しんだり、悲しまなかったのに。
私たちはこの世に幸せになるために生まれてきた。
だから祈るんだ、夢と希望を忘れないように。
この混沌とした世界の中で、愛する人たちが幸せでありますように。

うたた寝

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うたた寝

初めて出会ったときに大喧嘩して、
次に出会ったときに恋に落ちた。
周りのみんなは反対したけど、
彼の両親はとても優しかった……。

梅雨の晴れ間に洗濯をして、
大好きな石鹸の香りを風が運ぶ。
周りのみんなは反対したけど、
ひとは見かけによらなかった……。

焼きたてのクロワッサンの香りが、
私の鼻腔をくすぐる。
「そんな所で寝てると風邪引くぞ」
彼の声が私を迎えに来てくれた。

Eternally

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Eternally

『お母さんと、話ができるといいね!!』

昨日 あいつが私のために作ってくれたんだよ……

毎晩 泣きはらしていた私のために

工作の時間に お菓子の空き箱で作ってくれたんだよ

どうだい、上手く出来てるだろ?

この色の塗り方なんて お前そっくりだろ?

お前に似て あいつは指先が器用だからな……

思い出の海岸 人気の無い砂浜で

息子が作った『テレビ電話』をそっと覗き見る

糊のはみ出したトレーシング・ペーパーに

涙で曇った向こう側に

永遠に刻まれた 想い出が写る

男と女

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男と女

男は 平穏な家庭に憧れていた
それは 彼の育った環境による

女は 華やかな生活に憧れていた
それは 彼女の育った環境による

 そんな男と女は 互いを求め恋に落ちた

男は 自分の夢と女を天秤にかけた
女は 自分の夢を失うことを恐れた

彼と彼女の距離が離れてゆく
それは もう誰にも止められない

 やがて男と女は 互いに傷つけあうようになる

男は 独り暮らしに戻ろうと考えていた
それは 誰よりも家族が欲しかったから

女は 家庭に入ろうと考えていた
それは 新しい生命の誕生を知ったから

それから男と女は……

Orpheus

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Orpheus

男は休日になると、必ずこの人気の無い美術館へと足を向け、
一体の石像の前で足を止める。

「また君に会いに来たよ」

男は石像に話し掛ける。だが返事は無い。

「オルフェウスは愛する女性を助けることが出来なかった。
 そして悲しみのあまり石に姿を変えて、あの世で彼女と結ばれたんだ。
 君は誰に会うために石に姿を変えたの?」

男はそう呟くと、寂しそうにうつむいて、その場を離れようとした。
(…あなたにめぐり会うためよ……)
男が振り返ると、石像は頭の先から徐々に生身の女性へと姿を変えてゆく……。
次元を超えた遠い昔に神と交わした契約により、
二人は今、再び出逢うことが出来た。

温泉に行こう

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温泉に行こう

えんやーとっと、えんやーとっと

温泉好きの彼女。
青い瞳の彼女は何処で覚えたのか、
お湯に浸かるたびにこのフレーズを延々と口ずさむ。

えんやーとっと、えんやーとっと

たどたどしい日本語が、僕には可愛い。